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点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう )

6月13日

点状表層角膜症とは角膜の上皮細胞が部分的に脱落した状態でドライアイとコンタクトレンズ障害の原因が多い

角膜の表面は、皮膚の表皮のように上皮という組織でおおわれていますが、この上皮に点状の傷がついた状態を総称して点状表層角膜症といいます。これは、角膜の上皮細胞が部分的に脱落した状態で、炎症のあるなしを問いません。

炎症が強ければ点状表層角膜炎あるいは表層性角膜炎という用語も使用されていますが、最近は点状表層角膜症に統一されてきています。点状表層角膜症は病名ともいえますが、所見を示す言葉でもあります。

原因は何か

原因としては非常に多くのものがありますが、最も多いのはドライアイとコンタクトレンズ障害です。また、角膜ではなく眼瞼結膜(がんけんけつまく)(赤眼のところ)や眼瞼縁(がんけんえん)(赤眼とまぶたの皮膚の境界のところで、ここにマイボーム腺という脂(あぶら)を分泌する腺の出口が並んでおり、感染や炎症を起こしやすい)の炎症に伴って生じることもよくあります。

ほかに、この「角膜と強膜の病気」であげるいろいろな病気で、上皮に点状の傷を認める状態を部分的に伴ったり、治癒期にそういう状態をへることが非常に多く、この場合は病名というよりも所見を示しているといえます。

症状の現れ方

異物感を示すことが多いですが、軽いものでは無症状のこともあります。また、非常に多数の傷があれば、痛みや視力低下を生じることもあります。

検査と診断

細隙灯(さいげきとう)顕微鏡(スリットランプ)による検査が重要なことはいうまでもありませんが、そのままでは細かい上皮の傷がわかりにくいので、眼の表面に蛍光(けいこう)の緑の色素を入れて、ブルーの光を当てて診察します(フルオレセイン染色)。これによって、傷のあるところが緑に染まって見えるので、傷の程度や広がりを的確にとらえることができます。

治療の方法

一般に、原因に対する治療を行う(ドライアイ→人工涙液点眼、コンタクトレンズ障害→コンタクトレンズの装用中止、細菌性結膜炎(さいきんせいけつまくえん)→抗菌薬点眼、兎眼(とがん)→閉瞼(へいけん)など)とともに、上皮の傷の修復を早めるようにヒアルロン酸などの点眼を行います。

電気性眼炎、雪眼炎

6月13日

電気性眼炎、雪眼炎は俗に“ゆきめ”と呼ばれている紫外線によって起こる表層角膜炎角膜上皮障害のこと。予防するには、サングラスなどの遮光眼鏡を使用すること

電気性眼炎・雪眼炎は俗に“ゆきめ”と呼ばれている紫外線によって起こる表層角膜炎(ひょうそうかくまくえん)(角膜上皮(かくまくじょうひ)障害)です。紫外線の強い場所、たとえばスキー場、海水浴場、高山など、また紫外線の多い職場(殺菌灯を使用する場所)、紫外線の出る機械・器具の近くでの仕事(溶接作業等)などで、角膜が直接かつ長時間紫外線に曝露された場合に起こります。予防するには、サングラスなどの遮光眼鏡を使用することです。

原因は何か

原因は波長290nm付近の紫外線です。

症状の現れ方

症状が現れるのは、紫外線に曝露(ばくろ)した6?24時間後で、夜間に激烈な眼痛、羞明(しゅうめい)(まぶしい)、涙が流れるといった症状が生じて、眼があけられなくなり、救急外来を訪れることが多くみられます。角膜の病変は主にびまん性の表層角膜炎で、ひどくなると角膜びらんを生じますが、大部分は一晩で自然に回復します。

検査と診断

検査にあたっては、まず、疼痛をとるため、点眼麻酔(0・4%塩酸オキシブプロカイン点眼)を十分に行い、ゆっくり眼をあけさせます。ライトで斜めから角膜を照らすと、角膜表面の反射の乱れや角膜表面の薄い混濁が観察され、結膜は充血して赤くなっています。

区別すべきものとしては、薬物・薬液の飛入、有毒ガスの曝露などがあります。問診で紫外線の曝露の有無を確かめることが決め手になります。

治療の方法

救急処置はまず点眼麻酔薬で疼痛をとり、抗菌薬、角膜保護薬の眼軟膏を入れ、眼帯、冷湿布を行います。症状は翌日、長くても数日で軽快します。

病気に気づいたらどうする

眼帯、安静、冷湿布を行うだけで症状はほぼ翌日には軽快するため、あわてる必要はありません。しかし、疼痛や刺激症状が強い場合には、救急外来での処置を受けるほうがよいと思います。一般の鎮痛薬を内服するのもよいでしょう。