使い捨てコンタクトレンズ通販の価格比較のエントリーリスト -2011年02月-

プロフェッショナル指向、こだわりのコンタクトレンズメーカー、クーパービジョン

2月28日

プロフェッショナル指向、こだわりのコンタクトレンズメーカー、クーパービジョン

現在、使用者が1,600万人を超えたと言われており、いまや生活必需品として多くの人々に使用されているコンタクトレンズ。数年前に比べ、値段は安くなり、機能性、安全性を高める改良もかさねられ、コンタクトレンズは便利な視力補正用の医療機器として定着してきている。しかし、利用者が増える一方で間違った使用方法や装用などによる眼のトラブル,コンタクトレンズ眼障害(CL眼障害)が増加している。2005年の薬事法改正により、コンタクトレンズは高度管理医療機器となり、CL眼障害の危険性に関する認識を更に深め、コンタクトレンズの安全な使用と管理を徹底することが求められている。そんな中、スポットライト編集部は、世界第3位のソフトコンタクトレンズメーカーの日本法人として成長を続けるクーパービジョン・ジャパン株式会社にスポットをあてた。同社は日本で年平均+15%の高成長を続け、売上額は5年前の約2倍、ワンデーコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズ)では第2位の販売実績 (2009年1月-8月全国メーカー別シェア:全国のコンタクトレンズ小売店の販売実績を基に推計された市場規模データ Gfk Optics Japanによる)を持つまでになっている。 コンタクトレンズ事業でのこだわり、高成長の経緯や今後の展望、今年発売の新製品等について、代表取締役社長 中田 博之氏(以下、中田氏)に、お話を伺った。

記者
クーパービジョンというと一般的にはまだ馴染みがないように思いますが、同社が世界第3位のソフトコンタクトレンズメーカーとなるまでの経緯についてお聞かせください。

中田氏
弊社クーパービジョン社は2004年時点では世界4位でしたが、2005年1月に当時世界第5位だったオキュラーサイエンス社と友好的合併を行い、世界第 3位のソフトコンタクトレンズメーカーとなりました。 両者の合併が成功したのは、開発における技術的ルーツが同一であり製造プラットフォームが類似していたこと、ユーザーのためにアイケアプロフェッショナル(註:コンタクトレンズの処方専門家、日本では眼科医がこれに相当する)を満足させる製品の開発に両社がこだわりをもってきたことの2点があげられます。元々技術と考え方が類似していたわけです。新素材開発競争が激化し開発投資額が巨大化する市場環境の中で、技術的背景とマーケティング思想が似た両社が合併し、より大きな規模の競争力を得ようとしたのは、必然だったともいえます。

記者
両社に共通する「ユーザーのためにアイケアプロフェッショナルのニーズを満足させることにこだわるマーケティング」とは何でしょうか?

中田氏
これこそがクーパービジョン社をユニークな存在にし、我々に高成長をもたらしてくれているポイントです。今日ではコンタクトレンズは世界中で非常に多くの方々に安心して気軽にご愛用いただいている、とても身近な存在です。その意味では一般の消費財に似ています。 しかしその一方で、目の中に入れる視力矯正用の医療機器であることを忘れてはいけません。コンタクトレンズの本質・存在意義はここにあるはずです。 例えば日本では2005年から薬事法改正に伴って、高度管理医療機器となっています。心臓ペースメーカーと同じ安全性が求められているわけです。 つまり、安全なコンタクトレンズには眼科医の処方が大前提となっており眼科による処方前のコンタクトレンズは、いわば製品として完成する前の半製品のようなものだと考えています。 我々もメーカーですから、エンドユーザーへ商品の理解を深めてもらう広告という手法自体は否定しません。が、メーカーとしての基本は、商品がお客様であるユーザー様のニーズにしっかり応えていることことにあります。私どもの調査によれば、眼科医の処方を通じてコンタクトを手に入れるということに多くのユーザー様は満足されていますし、そのコンサルテーションをとても重視されています。つまり、コンタクトレンズに詳しいアイケアプロフェッショナルに十分受け入れられるような、こだわりを持ったプロフェッショナルな商品を作ることが、最終的にはユーザーの皆様にご満足いただけることに繋がると考えています。

 

 

記者
なるほど。眼科の先生をはじめとするアイケアプロフェッショナルの方々に評価される製品の開発・製造にこだわりをもたれているということですね。

中田氏
そうですね。ただ、今も申し上げたように、メーカーとしては、やはりコンタクトレンズを実際にご使用いただいているユーザー様のことを第一に考えるべきです。眼科の先生も患者さんのことを第一に考えているのですから。そのため今後もより一層、市場調査に力を入れていきます。メーカーがアイケアプロフェッショナルのご意見や評価に真剣に耳を傾けるのは勿論のことですが、実際にご使用されているユーザー様のこともよく知っておくべきです。最近では、弊社の調査によると、コンタクトレンズ装用時の「乾燥感」に悩まれている方が多いようです。

記者
そこで今回、ワンデー使い捨てコンタクトレンズの新製品[ワンデー アクエア プロシー]を発売されたわけですね。その特長とされる、コンタクトレンズ装用中の「乾燥感」を軽減するとは具体的にどのような仕組みになっているのでしょうか?

中田氏
今、市場で最も求められているニーズは乾燥感の少ないコンタクトレンズだと思います。私どもクーパービジョンは、このニーズに応える商品の開発・製造にどのメーカーよりもこだわりがありました。このこだわりから生みだされたのが、新製品ワンデー アクエア プロシーだと思っています。この商品では、コンタクトレンズで初の試みとなる、レンズ素材に生体模倣(バイオミメティック)化学を応用しており、これによりコンタクトレンズ装用中の「乾燥感」の軽減が期待できるようになりました。ちょっと難しい話になるのですが、人体の細胞膜中では超親水性のホスホリルコリンという物質がリン脂質(レシチン)を構成し、水分が細胞から蒸発するのを抑制したり、タンパク質・脂質・バクテリア等が付着するのを防いでくれています。このホスホリルコリンの生体作用をコンタクトレンズ素材に模倣させることで、ワンデーレンズ装用中の[乾燥感]の軽減をさせよう、というユニークな発想に基づいたものです。製品は海外で製造・開発されていますが、国内でも様々の比較試験等を行い大変良好な結果を得ることができましたので、日本のユーザー様にもご満足いただけるものと期待しております。

記者
御社は米国に本社があり、世界31カ国に展開されているとのことですが、製造、開発はどちらでされているのでしょうか?

中田氏
研究開発の拠点は本社のあるサンフランシスコ近郊にあり、製造はプエルトリコとイギリスに主力工場があります。現在のところワンデーコンタクトレンズの製造は、集中的にプエルトリコで行われております。

 

 

記者
プエルトリコで製造されているのはなぜですか?

中田氏
はい。アメリカの処方薬製造会社のトップ20社のうち13社が、生物製剤のトップ10社のうち6社がプエルトリコに集中しており、ヘルスケア関連産業においてプエルトリコの製造技術力が高いということがあげられます。 弊社のプエルトリコ工場で製造されるワンデーコンタクトレンズの大半が日本向けの製品となっており、日本の要望をそのまま反映することができます。日本のアイケアプロフェッショナルとユーザー様の声ができるだけダイレクトに伝わるように常に心がけています。具体的には、日本の販売・マーケティング担当とプエルトリコの製造現場とのダイレクトなコミュニケーションが頻繁に行われています。人間同士というのは、やはり直接会って話すことが一番で、企業として共通の理解や目標を育んでいくのに役に立つと思います。

記者
なるほど。ソフトコンタクトレンズメーカーとして高成長を遂げた理由がうかがえますね。それでは、最後に御社の今後の展望をお聞かせください

中田氏
これからのコンタクトレンズは、素材やデザインなどの改良が更に進められ、新しい第3世代に向かっていくと思われます。クーパービジョン社でも、「当たり前」という発想にとらわれず、常にユニークな視点に立ってコンタクトレンズ新世代を築いていきたいと思います。そのためには、乾燥感の軽減といったニーズをはじめ、その他市場から求められているニーズに応えられる数多くの新製品を、独自のこだわりにより開発し続けて提供していきたいと思います。

フォーリンアイズが高度管理医療機器として承認

2月24日

フォーリンアイズが高度管理医療機器として承認

日本で初めて臨床試験を実施

DESTINY INTERNATIONAL(デスティニーインターナショナル)株式会社が運営するカラーコンタクトブランド「フォーリンアイズ(R)」が、日本で初めて、度なしカラーコンタクト(カラコン)として臨床試験を実施した。

その結果、平成23年2月2日、厚生労働省により正式に「高度管理医療機器」として承認された。

カラーコンタクトレンズは、「雑貨」扱いで品質についての国の基準が設けられていなかった。そのため、安価で品質の悪いカラーコンタクトレンズが市場で販売され、失明にもつながる目の障害が発生する事件が起こった。

このような状況を受けて薬事法が改正され、2009年11月4日より、カラーコンタクトレンズ(度なし)も「高度管理医療機器」指定となった。

承認品は販売価格や仕様が異なる

DESTINY INTERNATIONAL株式会社のカラーコンタクトレンズ「フォーリンアイズ(R)」は薬事法上の経過措置期間届出品として平成23年2月3日までの販売となっていた。

同社では2月4日以降もカラーコンタクトレンズの販売を継続するため、「高度管理医療機器」承認申請を行い受理された。新しい承認品は現行商品(経過措置期間届出品)とは販売価格や仕様が異なるという。

「フォーリンアイズ(R)」の試用期間は1か月、販売価格は1セット2枚組みで税込3900円。主なカラーはブラック系・グレイ系・ブラウン系・ブルー系・グリーン系・パープル系・イエロー系・ピンク系である。同社は販売開始時期などの詳細が確定次第、報告を行うとのことである。

遠近両用コンタクト投入 シード、中高年に照準

2月22日

遠近両用コンタクト投入 シード、中高年に照準

シードは国内外で、コンタクトレンズの販売を強化する。国内では年内に、1日で使い捨てるタイプ「ワンデーピュア」に遠近両用型を追加投入し、40~60代の潜在需要を発掘する。海外では中国やベトナムなどを中心に、販売を強化、3~5年後の海外売上高は年間20億~30億円を目指す。

 同社は2週間交換タイプやハードタイプに、手元から遠くまで自然でクリアな視界を実現する、遠近両用型を投入している。これに新たに1日で使い切るタイプを投入する。遠近両用型のコンタクトレンズ利用者は10万人強とみられ、「40代半ばから50代を中心に伸び率も高い」(浦壁昌広社長)ためだ。

 一方、医療機器を対象とした国際品質規格とEU圏でのビジネスに不可欠な安全規制適合マークを取得したのを機に、海外でのコンタクトレンズ販売事業を強化する方針で、当面はベトナム、シンガポールなどで代理店を中心に販売ルートを開拓する計画だ。三城や愛眼など中国への出店を加速させている眼鏡専門店チェーンなどに売り込みを強める方針だ。

カラーコンタクトレンズ、本格的な販売規制が始まる

2月19日

カラーコンタクトレンズ、本格的な販売規制が始まる

高度管理医療機器のカラコン

外見の印象をぐっと魅力的に変化させることで大人気のカラーコンタクトレンズは、10年ほど前から若者を中心にファッションアイテムとして流行していますが、安易な使用によって引き起こされた目の病気を訴える消費者が多く現れたことを受け、2010年11月4日より度なしのカラーコンタクトレンズも、度の入った視力補正用のコンタクトレンズと同様に、薬事法上の「医療機器」として規制対象となりました。

販売店も対応を考慮

製品の販売方法の変更は移行期間を必要とするため、現在までは特例措置がとられており、経過措置品のカラーコンタクトレンズは購入できていましたが、移行期間が終了して本格的な販売規制が始まる2011年2月4日からは、ドラッグストアやディスカウントストアでの購入ができなくなりました。

都道府県知事の販売業の許可をとった販売業者からは、いままでと同様にネット通販などによる購入ができます。その一方で、お店や通販サイトによっては、規制のかからない韓国製品をオススメするなどして、販売規制への対応をしているようです。

2ウィークアキュビューディファイン、ふぁみーるコンタクト

2月19日

ジョンソンエンドジョンソンの2ウィークアキュビューディファインはレンズのふちにくっきりライン。目元をもっと明るく、もっと華やかにできる2週間使い捨てコンタクトレンズ

2ウィーク アキュビュー ディファインは、レンズのふちに大きさを強調するダークブラウンのラインと、瞳になじむスポークデザインを採用したコンタクトレンズです。
自然でさりげない色合いはオン・オフを選ばず、さまざまなシーンであなたらしい明るさ、華やかさを印象づけます。

2ウィークアキュビューディファインでもっと明るく大きく

大きさを際立たせるラインと、自然になじむダークブラウンのスポークデザインで表情豊かなイキイキした目元。
ツーウィークアキュビューディファインのレンズラインの内側に施された微細なスポークデザインがあなたの目になじみ、ふちのラインが大きさを強調してくれます。

ジョンソンエンドジョンソンの2ウィークアキュビューディファインは目の健康に配慮

  • 色素が直接目に触れないサンドイッチ構造
    色素部分はれんぞ素材の間にサンドイッチ状に挟まれているので、直接目に触れることがない
  • 目の健康に大切な酸素を通す
    終日着用に十分な酸素を通します。着色部分は微細な粒子状の色素で構成。粒子の間を酸素が通ります。
  • 見えやすさも考慮
    スポークデザインの着色部内径は、視界をさえぎらない大きめのサイズ。アクティブな毎日にもぴったりの仕様
  • 2週間で新品交換
    新品レンズへの交換は最長2週間毎。汚れる前に捨てるのでレンズも清潔・視界もクリア

ナイトアンドデイ(O2オプティクス)、ふぁみーるコンタクト

2月18日

チバビジョンのナイトアンドデイ(O2オプティクス)は、いままでの使い捨てソフトレンズの6倍も酸素透過率(Dk/t値175)を実現している1ヶ月使い捨てコンタクトレンズ

最先端技術のコンタクトレンズのチバビジョンが提供するナイトアンドデー(night&day)日本名O2オプティクス。

日本名O2オプティクスで1ヶ月定期交換(終日装用)タイプ 。従来品の6倍の酸素透過率、しかも目が乾きにくく、汚れにくい次世代コンタクト。

チバビジョンの次世代素材を採用したコンタクトレンズ「ナイト&デイ(O2 オプティクス)」は「第4回サライ大賞」の「体に優しい部門賞」を受賞しました。
長時間コンタクトレンズをつけていると、酸素不足から角膜に障害を起こす恐れがありますが、ナイト&デイは瞳の呼吸を最優先に考え、いままでの使い捨てソフトレンズの6倍も酸素透過率(Dk/t値175)を実現しています。

ニデックが眼科医療用新装置「OPDーScan3」を発売

2月17日

ニデックが眼科医療用新装置「OPDーScan3」を発売

角膜形状・屈折力解析装置とは

1月28日、眼科医療機器メーカーの「ニデック」は、角膜形状・屈折力解析装置「OPD-Scan3」を発売した。

角膜形状・屈折力解析装置とは、角膜や水晶体など、目に入る光を屈折させる部分を詳しく検査する装置である。同装置は、目の屈折状態をカラーマップや数値で表示し、屈折異常や角膜異常があるかを明確に診断できる。

目の状態をより詳しく検査

この装置で検査することで、患者の近視や遠視などの屈折異常があるのか、角膜の異常があるのかを把握することが出来る。目の状態が分かることで、メガネやコンタクトレンズ、屈折矯正手術を選択できる。

また、角膜自体の検査で白内障手術の必要性も判断できる。視力が良好でも「なんとなく見えづらい」といわれる要因も、定量的に表現できるという。

「OPD-Scan3」は、従来機と比べて測定領域が広くなり測定ポイントも増えたため、さらに正確で分かりやすい情報が得られるよう改良された。

現在の見え方イメージを画像として見せることができる「見え方シミュレーション機能」も備わり、先生から患者への「インフォームドコンセント(説明と同意)」にも役立つ。税抜き価格420万円で販売を行う。

カラーコンタクトレンズ、2月4日より販売規制 もう買えなくなる?

2月15日

カラーコンタクトレンズ、2月4日より販売規制 もう買えなくなる?

これまでインターネットショップやドラッグストアで購入することができた経過措置品のカラーンコンタクトレンズが、2011年2月4日より販売規制される。

厚生労働省は2008年7月、「製品の品質そのものが眼障害を引き起こす」ことなどを理由に、カラーコンタクトを視力補正用の通常のコンタクトレンズと同様に医療機器に指定し、薬事法の規制対象とする方針を決定していた。

しかし、こうした販売方法の変更には移行期間が必要になることから、これまで移行にあたっての特例措置が取られていた。

こうして現在市場に出回っていた経過措置品のカラーコンタクトレンズが2011年の2月3日で購入することができなくなる。(経過措置品とは法規制から移行期間の間の製品を指す)

カラーコンタクトレンズに関する今回の政令改正は、製品そのものに対する品質規制と製造・販売に関して許可を求める規制となっている。都道府県知事の販売業の許可、販売管理者の設置があれば、これまで通りネット通販などによる購入は可能だ。

なお、カラーコンタクトレンズの製造・輸入にあたっては厚生労働大臣の承認が必要となる

ノバルティス、経口多発性硬化症治療薬「フィンゴリモド」がEUにおける承認勧告を取得

2月14日

世界初の経口多発性硬化症の治療薬フィンゴリモドEUにおける承認勧告を取得

・フィンゴリモドはEUにおいて、インターフェロンβの治療にもかかわらず活動性の高い再発寛解型多発性硬化症(MS)の患者さん、もしくは、急速に進行する重症の再発寛解型MS患者さんに推奨
・フィンゴリモドは、広く処方されているインターフェロンβ-1a 筋肉内注射製剤よりも優れた有効性を示し、1年間の再発率を52%減少(p<0.001)
・2年間のプラセボ対照試験では、フィンゴリモドが障害進行リスクの低減を証明


 2011年1月21日、スイス・バーゼル発 - 欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会(CHMP)は、フィンゴリモド(海外での販売名:Gilenya(R))0.5mg(1日1回)について、インターフェロンβによる治療にもかかわらず活動性の高い再発寛解型多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)、もしくは急速に進行する重症の再発寛解型MSの治療薬として、肯定的意見を表明しました。

 CHMPの見解は、MSの新薬に関してこれまでにCHMPに提出された中でも最大規模の臨床試験データに基づくものであり、これには、再発抑制、障害進行リスクの低減、ならびにMRI(magnetic resonance imaging)診断による脳病変(疾患活動性)の抑制を示すなど、有意な有効性を示すデータが含まれています(1,2)。

 欧州多発性硬化プラットフォーム(European Multiple Sclerosis Platform:EMSP)のジョン・ゴールディング会長(John Golding)は次のように述べています。「EUには、予測不能で複雑な症状が生涯にわたり進行し続ける、進行性の神経疾患であるMSの患者さんが50万人以上います。高い有効性を示す初めての経口治療薬が新しい治療選択肢となることを歓迎します」

 欧州委員会の認可に基づくCHMPの勧告は、欧州における承認の決定の基となるもので、その決定は約3カ月以内に下されるものと期待されます。

 ノバルティスの医薬品事業部長であるデビッド・エプスタイン(David Epstein)は次のように述べています。「本日のCHMPの勧告により、活動性の高い再発寛解型MSのヨーロッパの患者さんに、1日1回のカプセルで高い有効性を示すフィンゴリモドを間もなく提供できるということを、非常に喜ばしく思っています。ノバルティスは、MS患者さんのためにフィンゴリモドのような革新的な治療薬を提供することに全力を尽くし、その達成に向けてヨーロッパ各国と協働したいと思っています」


<フィンゴリモドについて>
 フィンゴリモドは、「スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤」と呼ばれる新しいクラスの初めての医薬品で、田辺三菱製薬からライセンスを受けました。MSは、免疫システムにより、脳や脊髄などの中枢神経系(CNS)の神経線維を保護している被膜が損傷されます。フィンゴリモドの新しい作用メカニズムは、特定の白血球(リンパ球)をリンパ節に留めておくことにより、CNSに対する免疫システムの作用を調節すると考えられています。これにより、神経線維の保護被膜を攻撃する恐れのある白血球がCNSに届きにくくなるため、炎症による神経細胞の損傷も低減されます。白血球を留めておく作用は可逆的であり、フィンゴリモドの治療を中止すると元に戻ります。

 EUに提出した承認申請資料には、フィンゴリモド0.5mgが、最も広く処方されているMS治療薬の一つであるインターフェロンβ-1a 筋肉内注射製剤(アボネックス(R))に比べて、1年間の再発率を52%(P<0.001)減少させたことを示すデータが含まれています。また、2年間にわたるプラセボ対照試験では、フィンゴリモド投与群で再発率の減少(プラセボ比54%減、P<0.001)および障害進行リスクの低減(3カ月後の障害進行フォローアップにおいて確認されたリスクはプラセボ比30%減、P=0.02)が示されました2。また、フィンゴリモドの治療により、MRI診断による脳病変の活動性に統計的に有意な低下が認められました。

 フィンゴリモドは4,000名以上のMS患者さんを対象に臨床試験が行われました。最も多くみられた副作用は、頭痛、肝酵素上昇、インフルエンザ、下痢、腰痛、咳でした。フィンゴリモドに関連したその他の副作用は、一過性で通常は無症候性である治療開始時の心拍数低下および房室伝導ブロック、軽度の血圧上昇、黄斑浮腫、軽度の気管支収縮でした(1,2)。

 全般的な感染症の頻度は、重篤な感染症も含め、治療群間で同等でした。ただし、フィンゴリモドで治療された患者さんでは、気道感染(主として気管支炎)が僅かに多く見られました。臨床試験プログラム全体における悪性腫瘍の報告数は少なく、フィンゴリモド群と対照群で同等でした(1,2)。

 日本では、2010年12月20日に国内で承認申請を行いました。

 「アボネックス(R)」はバイオジェン・アイデック社の登録商標です。


<参考資料>
1.Cohen et al. Oral Fingolimod vs. Intramuscular Interferon in Relapsing Multiple Sclerosis. N Engl J Med.
  Vol.362 No.5, Feb 4, 2010(printed version)

2.Kappos L, et al. Placebo-Controlled Study of Oral Fingolimod in Relapsing Multiple Sclerosis. N Eng J Med. Vol.362 No.5, Feb 4, 2010(printed version).


<ノバルティスについて>
 ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のためのワクチン・診断関連事業、そしてコンシューマー向けの一般用医薬品、コンタクトレンズ、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供しています。ノバルティス・グループ全体の2010年の売上高は506億米ドル、研究開発費は91億米ドル(減損・償却費用を除くと81億米ドル)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約119,000人(アルコン 16,700人を含む)の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。
 http://www.novartis.com

エアオプティクス、ルーク(Loook)

2月13日

チバビジョンのエアオプティクスは従来の5倍の酸素透過率で乾きにくく1日中心地よく過ごせる2週間使い捨てコンタクトレンズ

チバビジョンのエアオプティクスは2週間使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズで従来の5倍の酸素透過率をもつ1日中心地よく過ごすことができる使い捨てコンタクトレンズです。

エアオプティクスの特徴は新素材シリコーンハイドロゲルと独自の表面加工であるプラズマコーティングにより従来の5倍の酸素透過率を持つとともに乾きにくさを同時に実現しています。

また、汚れが付きにくく、よくある夕方からの不快感も軽減され、快適に自然なコンタクトレンズのつか心地が1日中続き、健康な毎日をあなた瞳に酸素浴をエアオプティクスで取り入れてみませんか。

シリコーンハイドロゲルだから酸素のシャワーで生き生きとした瞳をサポート

エアオプティクスに使われているシリコーンハイドロゲル素材は、従来のソフトコンタクトレンズの5倍の酸素透過率(Dk/t:138)を実現。角膜に十分な酸素を届け、瞳の健康を保ちます。

独自の表面加工テクノロジーのプラズマコーティングで長時間快適なつけ心地

独自の表面加工テクノロジーであるプラズマコーティングにより、レンズ全体が涙のベール包まれるから、常にうるおいをキープ。レンズの乾燥を防ぎ、長時間にわたって快適な装用感が続きます。

エアオプティクスでいつも清潔、いつもクリアな視界

レンズ表面はプラズマコーティングで保護されているため、従来のソフトコンタクトレンズに比べて、レンズが汚れにくくなっています。だから、長時間装用しても快適でクリアな視界が続きます。

ナイトアンドデイ(O2オプティクス)、ルーク(Loook)

2月13日

チバビジョンのナイトアンドデイ(O2オプティクス)は、いままでの使い捨てソフトレンズの6倍も酸素透過率(Dk/t値175)を実現している1ヶ月使い捨てコンタクトレンズ

最先端技術のコンタクトレンズのチバビジョンが提供するナイトアンドデー(night&day)日本名O2オプティクス。

日本名O2オプティクスで1ヶ月定期交換(終日装用)タイプ 。従来品の6倍の酸素透過率、しかも目が乾きにくく、汚れにくい次世代コンタクト。

チバビジョンの次世代素材を採用したコンタクトレンズ「ナイト&デイ(O2 オプティクス)」は「第4回サライ大賞」の「体に優しい部門賞」を受賞しました。
長時間コンタクトレンズをつけていると、酸素不足から角膜に障害を起こす恐れがありますが、ナイト&デイは瞳の呼吸を最優先に考え、いままでの使い捨てソフトレンズの6倍も酸素透過率(Dk/t値175)を実現しています。

ニデックが眼科医療用新装置

2月 9日

ニデックが眼科医療用新装置

眼科医療機器メーカー「ニデック」(本社・蒲郡市拾石町、小澤素生社長)は、角膜形状・屈折力解析装置「OPDーScanⅢ」を発売した。

 角膜や水晶体など目に入る光を屈折させる部位を詳しく検査する同装置は、患者の目の屈折状態をカラーマップや数値で表示し、異常があるかを明確に診断できる。

 近視や遠視などの屈折異常の詳細が分かることで、メガネやコンタクトレンズ、矯正手術を選択したり、角膜自体の検査で白内障手術の必要性の判断がつく。視力が良好でも「なんとなく見えづらい」状況であっても、定量的に表現できるという。

 見え方のシミュレーション機能もあり、インフォームドコンセント(説明と同意)にも役立つ。

 税抜き価格は420万円で、年間の販売目標は国内200台、海外300台。(佐藤芳久)

拡大読書器の輸入販売を開始~西沢電機計器製作所

2月 8日

拡大読書器の輸入販売を開始~西沢電機計器製作所

拡大読書器の輸入販売を開始
長野県埴科郡坂城町にある西沢電機計器製作所は、電機計測器を製造販売している。このほど、視覚障害者向けの拡大読書器の輸入販売を開始することを明らかにした。

カナダのヒューマンウエア社と国内の総代理店契約を結び、1年間で1億2000万円の販売を目指すという。西沢電機計器製作所では、拡大読書器などの福祉機器の事業の育成に力を入れている。


卓上型4機種、携帯型2機種を取り扱う
西沢電機計器製作所は、2009年にコンタクトレンズ大手メニコングループであり眼科医療用検査装置などの開発・販売を行っている株式会社ナイツ(NEITZ)から、拡大読書器事業を取得した。

「NEITZ」ブランドの拡大読書器などの商品は、壊れにくいと眼科医からの評判が高い。デザイン性が高いヒューマンウエア社の製品とは競合しにくいと判断し、輸入販売を行うことを決定した。

取り扱いを行うヒューマンウエア社の卓上型「シナジーシリーズ」は4機種、販売価格は19万8000円から。携帯型「バーサシリーズ」は2機種、8万9000円から。西沢電機計器製作所がアフターサービスを請け負うということである。

 

初度適用、監査証明付のIFRS財務諸表

2月 7日

初度適用、監査証明付のIFRS財務諸表

初度適用、監査証明付のIFRS財務諸表
 精密機器やコンタクトレンズ、デジタルカメラなどの製造・販売で知られるHOYAが2010年12月21日、IFRSに基づく連結財務諸表を公開しました。これまで複数の企業がIFRSの連結財務諸表を公開していますが、HOYAの連結財務諸表は2つの観点で注目を集めています。

 IFRSについては2010年に日本電波工業が日本企業として初めてIFRSを任意適用し(参考記事:国内初のIFRS任意適用、日本電波工業が決算発表)、有価証券報告書を公表しました(参考記事:IFRS適用第1号、日本電波工業の有価証券報告書を読む)。また、ソフトウェア開発のディーバが自主的にIFRSを適用し、連結財務諸表を公表しました(参考記事:ディーバ、IFRSを「自主適用」)。

 しかし、日本電波工業は2002年から英文のアニュアルレポートでIFRSベースの連結財務諸表を公開していて、今回の任意適用ではIFRSの初度適用は行っていません。そのため、これからIFRSの適用を検討する日本企業にとっては今ひとつ参考にならないとの声もありました。また、ディーバのIFRS連結財務諸表は監査法人の監査証明がなく、IFRSで増大が予想される注記も多くが省略されています。参考にするには情報量が少なかったのです。

 一方、HOYAが公表したIFRSの連結財務諸表(原本は英語版)は有限責任監査法人トーマツの監査証明付き。また初度適用を行っています。この点が注目されています。

 ただ、HOYAが公表したIFRSの連結財務諸表は同社のIFRS任意適用を示す訳ではありません。今回のIFRS連結財務諸表の公開は自主的な取り組みとの位置付けです。HOYAは取材に対して、「当社グループのグローバルな事業展開および株主構成を鑑み、来るべき国際会計基準の時代をにらんで準備をした」と説明しました。あくまでも準備であり、本番ではないとの立場です。IFRSの適用時期についても「検討中」としています。

5つの差異調整表を公表
 公表した2010年3月期の連結財務諸表で、HOYAはIFRSへの移行日を2008年4月1日と設定しています。IFRS第1号「初度適用」に基づき公開した財務諸表は、連結財政状態計算書については移行日である2008年4月1日時点、2009年3月31日時点、2010年3月31日時点の3つ。連結包括利益計算書は2009年3月期(2008年4月1日~2009年3月31日)と2010年3月期(2009年4月1日~2010年3月31日)の2本です。連結キャッシュ・フロー計算書、連結持分変動計算書は、2009年3月期と2010年3月期の2期分です。加えて日本基準からIFRSの差異調整表として5つを公表しています。

 HOYAは世界に約100社の連結子会社を持つグローバル企業。IFRSについても「一般論として、IFRSの適用は、企業業績のグローバルな比較にとっては大変有用なもの」と捉えています。原則主義であるIFRSでは他社が会計基準をどう判断し、財務諸表で注記したかは極めて重要な情報になるでしょう。HOYAの先進的な取り組みは、これからIFRS適用を目指す企業にとって良いベンチマークとなるのではないでしょうか。

 

花粉症に初期治療を

2月 5日

花粉症に初期治療を

スギ・ヒノキによる花粉症の季節が始まる。今季は昨夏の猛暑の影響で、大量の花粉が飛散しそうだ。例年、症状が重くなる人は「初期治療」を始めると症状が軽減する。大量飛散で、新たな花粉症患者の増加も予想される。“先手必勝”の治療法やケアの注意点をまとめた。 (杉戸祐子)

 東京都板橋区の団体職員金子勲さん(42)は二十年以上前から花粉症で、毎年くしゃみと鼻水、鼻づまりに苦しんできた。十年ほど前、主治医の大久保公裕・日本医科大主任教授(耳鼻咽喉科)に初期治療を勧められ、一月中旬から薬を飲んだところ、飛散量が多い日も「つらさが減った」。今年も今月中旬から薬を飲み、飛散に備えている。

 花粉が本格飛散する前に始める治療を初期治療と呼ぶ。「症状を軽減し、発症する期間を短くする」と大久保教授は説明する。

 重症患者で初期治療を始めない場合は、自治体が発表する飛散開始日前のわずかな飛散量でも症状が現れて、その期間も飛散が終わるまで続く。

 一方、治療を始めている場合は症状が出る期間は短くなり、症状も軽減できる=グラフ。始める時期は「二月の第一週から」が目安。ただ自覚症状が少しでも現れたら、すぐ治療を始める。

 治療は内服薬が中心だ。くしゃみや鼻水が主症状の場合は、鼻水などを分泌させる体内物質の働きを抑える抗ヒスタミン薬。今は眠くなりにくいタイプが主流だ。

 鼻づまりが強い場合は、症状を起こす体内物質の働きを抑える抗ロイコトリエン薬を用いる。鼻内に噴霧して炎症を抑えるステロイド薬もある。症状に合わせて薬を組み合わせ、飛散の終わる五月ごろまで服用を続ける。いずれも保険診療の対象だ。

 治療効果について、千葉大大学院医学研究院の岡本美孝教授(同)らが患者約二百人を対象に研究(二〇〇七年)を実施。それによると、(1)花粉が飛び始める数日前から抗ロイコトリエン薬を飲んだ患者(2)飲まなかった患者-の症状の推移を比較したところ、(1)は(2)に比べ、くしゃみや鼻づまりの重症度が低かった。

 シーズン途中から、双方に症状に応じて同薬と鼻噴霧ステロイド薬を投与したが、その後の重症度も(1)の方が低かった。岡本教授は「早くから薬を飲んだ方がシーズンを通して症状を抑えやすい」と話す。

 眼科でも、抗アレルギー点眼薬による初期治療が行われ、効果を挙げている。東京女子医科大の高村悦子臨床教授(眼科)は「飛散開始予測日の約二週間前、または軽微でも症状が出始めた時期から治療を始めると良い」と説明する。

 花粉の大量飛散で新たな患者も増えそうだ。症状が出始めても、鼻水などの場合は風邪と思いこみやすい。症状が数日続くようなら花粉症を疑い、早めに耳鼻科や眼科を受診したい。

 岡本教授は「親きょうだいに花粉症患者がいる人や、今までアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にかかったことのある人も要注意」と話す。

 外出時はマスク、眼鏡を使用、コンタクトレンズは避ける。帰宅時には屋外で衣類に付いた花粉を払い、洗顔・うがいも忘れずに。「目は防腐剤が入ってない人工涙液タイプの目薬で洗うと良い」と高村教授はアドバイスする。

子供達の視力の推移をグラフ化してみる

2月 3日

子供達の視力の推移をグラフ化してみる

先に【眼鏡もコンタクトレンズも使わない人は3割足らず】で眼鏡やコンタクトレンズをかけている人の割合に関する調査結果を記事にし、その参考事例として高等学校までの低視力者率(0.7未満)を調べたところ、想像以上に比率が高いことが分かった。また、これについて「ゲーム機のやり過ぎが原因なのではないか」とする意見もいただいた。因果関係を調べるのは不可能だが、相関関係くらいなら分かるかもしれないということで、今回は子供達の視力の推移についてグラフ化を試みることにした。

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データ取得元は文部科学省の【学校保健統計調査】。ここで各年のデータを抽出して入力……していたのだが、データ上の不具合もあるし、収録されている年数には限りがある。そこでe-Statで調べたところ、【学校保健統計調査の年次統計】の「学校種別 疾病・異常被患率等の推移」に該当データを見つけることが出来た。1979年から2010年までに至る、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の、視力1.0未満全体、1.0未満~0.7以上、0.7未満~0.3以上、0.3未満の人の、それぞれの学校生徒全体に占める比率が収録されている。

  まずはこれを基に、視力1.0未満の割合の推移を折れ線グラフ化する。「裸眼」とは眼鏡をかけない状態で、という意味だ。

  中学生までは中期的に1.0未満の人が漸増する傾向にあるが、高校生は1990年代前半でほぼ増加は頭打ち。しばらく横ばいを見せた後、2000年以降はむしろ減少傾向にある。

  続いて学校別に、1.0未満の中身を細分化(1.0未満~0.7以上、0.7未満~0.3以上、0.3未満)して積み上げグラフ化する。合計値が上のグラフと同意となるわけだ。

  まずは幼稚園。

  一般的には視力が0.7を切ると眼鏡をかけた方が良いと言われている。直近では6.60%が該当するが、幼稚園児の20人に1人以上は眼鏡をかけている計算になる。またこの30年では多少増えたかな、というくらいでほとんど変わりが無いのが分かる。

  続いて小学校。

  これは誰の目からみても明らかに上昇傾向にある。特に視力0.7未満の割合が増加しているのが一目瞭然。この30年間に0.7未満の割合は2倍以上の増加が確認できる。

  中学校はどうだろうか。

  増加傾向は穏やかではあるものの上昇していることに違いは無く、また視力のより低い人の割合が多いことが分かる(元々小学校より多いのは事実なのだが)。

  最後に高等学校。これは意外な変化を見せている。

1.0未満の人のみの折れ線グラフでも触れたように、1990年代前半で頭打ちとなり、21世紀に入ってからは減少傾向にある。また構成をみると、0.3未満の「特に視力の弱い人」が減少しているのが分かる。これは「学校保健統計調査」の最新版でも「高等学校の「裸眼視力1.0未満の者」及び「裸眼視力0.3未満の者」については、ここ10年、減少傾向となっている」という言及があり、その傾向認識が間違いではないことが分かる。

  子供の視力低下の話になると、必ず「ゲーム機が」「携帯電話が」と責任をその両者に限定する動きがある(権威あるメディアほどその傾向が強い)。確かにデータ取得が始まった1979年以降では、1980年後半あたりから視力低下=視力の低い人の割合の増加が確認でき、相関関係にあることは分かる。この時期は家庭用ゲーム機の革命機とも言える、ファミリーコンピューターが登場し(1983年)、普及しはじめた時期でもある。

  しかしそれでは1990年~2000年前半における横ばい、さらには高校生の21世紀に入ってからの減少の説明が出来ない。上昇する部分はゲーム機や携帯電話の責任、横ばいや減少は無関係、というのでは合理的な考えとはいえない(特に高校生において、携帯電話が普及しはじめた2000年後半以降に視力が下がっている部分は仮説「携帯電話が視力低下の一因」と逆行した結果が出ていることになる)。

  利用スタイルや普及率を考慮すれば、ゲーム機や携帯電話が関係していることは疑う余地は無い。しかしそれがすべてではない。想定できる視力低下の要因としては、睡眠時間・就寝時間の変化、食生活の変化、雑誌や新聞などの普及率・購読率の変化、学習スタイルの変化、テレビの普及率・視聴率の変化、周辺環境の変化(遠目で物を見る機会の変化)など、実に多種多様な要因が想定され、視力の変化に及ぼす影響が考慮されねばならない。

  にもかかわらず、「子供達の視力が低下しているのは、ゲーム機のせい(だけ)だ」と断じるのがいかに恥ずかしいことなのか。もう一度よく考えてほしいものだ。(情報提供:Garbagenews.com)

ドライアイ:新しい型「BUT短縮型」 涙と違う原因、目の肌荒れ状態に

2月 2日

ドライアイ:新しい型「BUT短縮型」 涙と違う原因、目の肌荒れ状態に

空気が乾燥する冬、目が充血しやすくなったり、目に痛みを感じたりしている人はドライアイが原因かもしれない。最近、涙の量が少ないなどといった従来のドライアイの概念に当てはまりにくい新しいタイプの「BUT(涙液層破壊時間)短縮型ドライアイ」が注目されている。【西川拓】

 昨年12月上旬、京都府立医科大付属病院(京都市)を訪れたエステティシャンの女性は「2、3年前から、まぶしくて目を開けていられないときがある」と、横井則彦准教授(眼科学)に訴えた。

 従来のドライアイは、涙の量が少ない「涙液減少型」か、涙の表面の油分が不足して蒸発が早まる「蒸発亢進(こうしん)型」に大別された。だが、この女性は涙の量にも油分にも問題はなかったが、まばたきをした瞬間から、角膜の表面の涙の層が安定せず、すぐに乾いた部分(ドライスポット)が現れた。横井准教授は「BUT短縮型ドライアイ」と診断した。

 「黒目(角膜)の表面の水ぬれが悪く、涙をはじいてしまう。いわば、目の肌荒れのような状態だ」と同准教授は説明する。涙の量は十分あるため、ドライアイの診断基準にあるように目の表面にあまり傷ができず、ドライアイと診断されないことが多い。

 角膜の表面には「膜型ムチン」という分子が突起のように分布しており、涙の中にも含まれるムチンと協力して、角膜の細胞と水(涙)との相性をよくする働きをしている。BUT短縮型ドライアイは、この膜型ムチンの働きが悪くなっていると考えられるが、詳しい原因はよく分かっていないという。

 横井准教授は「約80人の患者を調べたが、はっきりした傾向はなかった。ある日突然発症したケースも多い」と話す。

 BUT短縮型ドライアイは目の細胞に原因があると考えられるため、涙の異常に起因する従来のドライアイの治療法ではなかなか症状が改善しない。参天製薬(大阪市)は10年12月、水分と同時にムチンの分泌を増やす働きのある新しいタイプの点眼薬を発売した。臨床試験では涙液層の破壊時間が延びることが確認されており、治療薬として期待されている。

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 国内のドライアイ人口は800万~2200万人と推定されている。まばたきの回数が減るパソコンでの作業の多い人や、コンタクトレンズ使用者に多い。コンタクトレンズメーカーのボシュロム・ジャパン(東京都品川区)の調べでは、コンタクトレンズ使用者では半数がドライアイの自覚症状があるという。

 横井准教授らの実験では、ソフトコンタクトレンズの使用者は、秋に相当する気温15度、相対湿度20%で目の乾燥感を持ち始め、冬を想定した気温5度、相対湿度10%の環境下では乾燥感が増すことが分かった。湿度の低下よりも温度の低下の影響の方が大きく、風があるとさらに乾燥感が強まることも明らかになった。

 「コンタクトレンズを装着するだけで涙の分布は変わる。レンズの表面の涙は薄く安定しないため乾きやすく、黒目に隣接する白目の部分がレンズとこすれて乾燥感を生む」と横井准教授。「コンタクトレンズ使用者は、乾燥やエアコンの風などの環境に一層気を使う方がよい。室内に洗濯物を干すだけでもかなり違う」とアドバイスする。親水性の高いレンズ消毒液を選ぶのもよいという。

 また、特に若い女性は、アイメークがドライアイの原因になることもあるので要注意だ。涙の表面を覆う油分は、まぶたの縁にある「マイボーム腺」の出口から分泌される。化粧品や汚れがここにたまると、涙の油分が減って蒸発しやすくなる。二重まぶたにするための化粧品は、使い方によっては、まばたきがスムーズにできなくなり、目が乾きやすくなることがあると指摘している。