まつ毛エクステのトラブルが増えています。
まつ毛エクステのトラブルが増えています。
◆まつ毛エクステのトラブルが増えています。
◇接着剤で目、皮膚に傷 放置で視力低下の恐れ/無資格の業者も
人工毛を接着剤で自分のまつ毛に付ける「まつ毛エクステンション」(エクステ)が原因で、目や皮膚を負傷するトラブルが増えている。美容行為のため人工毛を付けるには美容師免許が必要だが無免許の業者も少なくなく、今春にはエクステ業者が書類送検された。国民生活センターは「薬品による皮膚の化学やけどなどの危険が伴うため、利用は十分注意してほしい」と呼びかけている。
エクステは、シルクや化学繊維などの人工毛を、強力な専用接着剤で地毛に付け、まつ毛を長く、濃くし、目をぱっちりした印象にする美容行為。人工毛の本数や長さ、色などを選べ、長いものは1センチを超える。美容室だけでなく、エステティックサロンやネイルサロン、最近はまつ毛エクステ専門サロンでも行われている。いったん付けても地毛が成長すると、人工毛の重さに耐えられなくなることなどから3~4週間で付け直すのが一般的という。
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センターによると、まつ毛エクステの危害・危険情報は04年度から今年7月15日まで235件。04年度は2件だけだったが、09年度は99件と増加。今年度も既に30件にのぼる。相談者はすべて女性で、235件のうち半数近い103件が20代。50~70代もいた。被害は目や目元に集中しており、治療1週間未満が51件で、1カ月以上も10件あった。
埼玉県内の20代の女性会社員は、まつ毛エクステの途中から目が痛んで開けられなくなった。翌日眼科に行くと「角膜に傷が付き、結膜炎にもなっている」と診断された。コンタクトレンズも使っているため「エクステが原因とは断言できないが、可能性はある」と指摘されたため、店に伝えるとクレーマー扱いされたという。
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負傷の原因は接着剤関連が目立つ。センターによると主成分が瞬間接着剤と同じものもあった。接着速度が速く、皮膚に付着すると化学やけどの危険もある。同センターは「目やまつ毛の知識や、高度な技術と細心の注意が必要だ」というが、美容師資格を持っていない人が施術していると思われるケースが少なくないという。
今年5月には、東京都内の店舗で美容師免許のない従業員にエクステの美容行為をさせていたとして、高輪署がエクステ会社と女性社長(28)ら計3人を美容師法違反(無免許、無届け営業)容疑で東京地検に書類送検したケースがあった。同店でエクステの美容行為を受け、目のかゆみがとまらなくなった女性からの相談が端緒だったという。
東京都内の眼科医は「小さな傷でも放置すると細菌などが入り、角膜かいようになる場合がある。治療が遅れると視力が低下する恐れもある」と警告する。
厚生労働省は今年2月、都道府県などに対し、「美容師法違反の恐れがある事案への指導・監督の徹底」や、「悪質な事例に対しては告発も視野に入れた対応」などを文書で要望している。【遠藤和行】
